2024.11.29
最優秀賞の光安舞桜さんのデザイン画「Wine is dancing!」(中央)と受賞作品(甲府市役所1階展示スペース)
山梨県内の高校生がジュエリーのデザインを考案するコンテスト「宝石のまち甲府ジュエリー甲子園」の受賞作品5点が決まり、デザイン画のパネルなどが甲府市役所1階に展示されている。
同事業は甲府市が宝飾産業の新たな人材確保と「宝石のまち甲府」の認知度向上などを目的に、今年初めて実施。甲府をイメージしたペンダントトップのデザイン画を夏休み期間中に募集した。
県内29校の高校生391人から、ブドウや武田菱などをモチーフにした407作品の応募があった。審査基準はテーマ性やデザイン力、実現性などで、1次審査では市内の宝飾業者7人が上位5作品を選出。先月の甲府大好きまつりで行われた決勝大会で、5人の生徒がそれぞれデザインのポイントなどをプレゼンし、樋口雄一甲府市長や県ジュエリー協会の柳本力理事長らが審査した。
最優秀賞は甲府東高2年・光安舞桜さんの「Wine is dancing!(ワイン・イズ・ダンシング)」。ワイングラスの中で、赤ワインに見立てたルビーが揺れるイメージを表現した。市では、宝石が揺れ続ける独自技術「ダンシングストーン」を開発したジュエリーメーカー「クロスフォー」(同市)にデザイン画をもとにしたペンダントトップの制作を依頼し、来年1月、光安さんに贈呈する。また来年度、ふるさと納税の返礼品として商品化を目指すという。
このほかの受賞者は、優秀賞に駿台甲府高1年・花木彩乃さん、富士学苑高1年・渡辺りのかさん、審査員特別賞に帝京三高1年・村上百鼓さん、駿台甲府高3年・鈴木美空さん。デザイン画の展示は来年1月17日まで。