《お天気歳時記》暑夏に地球の未来を考える

2024.07.05

《お天気歳時記》暑夏に地球の未来を考える

7月に入りました。平年では7月19日ごろに梅雨明けとなり、いよいよ夏本番。今年の夏は、平年より暑くなる予想です(図1)。

【図1】


昨年7月7日、世界平均気温が17・24度となり、2016年8月16日の16・94度を更新して「史上最も暑い日」に、7月全体の月平均気温も16・95度と2019年7月の16・63度を抜いて「史上最も暑い月」になったことを覚えていらっしゃるでしょうか?

その後も世界の月平均気温の記録更新は続いており、5月時点で12カ月連続です。世界の平均気温は、1990年代半ば以降、急激に上昇しています(図2)。2023年の世界の平均気温の基準値からの差はプラス0・54度で、1891年の統計開始以降最高でした。

【図2】


2015年に第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)で採択された「パリ協定」は2020年以降の温室効果ガス排出削減を目指す国際ルールです。18世紀の産業革命前の気温と比較して、世界の平均気温の上昇を「2度、できれば1・5度に抑える」という目標を掲げています。しかし、昨年6月から今年5月の平均は1・63度と目標の1・5度を上回り、温暖化が進んでいることが改めて示されました。

対策をしないとさらに温暖化が進みます(図3)。気温上昇だけでなく、大雨や短時間強雨の発生頻度の増加、海面上昇などの予測もあります。

【図3】


現在、原因となる二酸化炭素(温室効果ガス)の排出削減などの取り組みが世界中で行われています。日本でも「2030年度に排出量を2013年度から46%削減」、また、2050年には温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を目指しています。

7月26日からパリオリンピック・パラリンピックが始まります。「パリ協定」採択の地で開催されるオリンピックとして、過去の大会と比較して炭素排出量の半減、100%再生可能エネルギーを使用するなどの対策に取り組むそうです。

(日本気象予報士会山梨支部・気象予報士・健康気象アドバイザー・防災士 志村啓子)

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