《お天気歳時記》食で感謝と祈願と一休み

2024.06.21

《お天気歳時記》食で感謝と祈願と一休み

今日21日は二十四節気の「夏至」。北半球では一年で最も太陽が高く昇り、最も昼の時間(日の出から日没まで)が長い日です。暑さは日に日に増していきますが、太陽は今日を境に冬支度開始です。昼の時間は少しずつ短くなっていきます。本格的な夏はもう少し先なのに、早くも冬に向かっていく太陽、ちょっと不思議ですね。

冬至にはカボチャを食べる風習があります。地域独自の風習もありますが、これは全国的です。しかし、夏至には全国的な風習がみられません。諸説ありますが、夏至から11日目の(図1)は昔から田植えや農作業を終わらせる目安の日だったことから、農作業が一番忙しい時期で風習が生まれたり、広まったりすることが難しかったようです。

【図1】


それでも地域ごとに風習はあります。関西でタコを食べるのは有名です。タコの足は8本あり、稲の根が四方八方にしっかりと根付いて豊作になるようにとの願いが込められています。また、タコにはタウリンが豊富に含まれていて、疲労回復や夏バテ防止の効果が期待できます。関東や関西の一部地域では小麦粉ともち米を混ぜてついた餅を食べたり、お供えをしたりする習慣があります。梅雨前に収穫した新小麦を使い、農作業が無事に一段落したお祝いと感謝、ねぎらいの意味があるそうです(図2)。

【図2】


このように昔から季節の節目や特別な日に旬の食べ物や行事食と呼ばれるものを食べる習慣があります。旬の食べ物にはその時期に身体が必要とする栄養素が含まれ、体調を整える働きがあるといわれています。

「特別な日」といえば、もうすぐ7月1日、富士山の山開きです。この日、富士山麓の家庭では「ジャガイモとヒジキの煮物」を作るということを知りました。山の幸と海の幸を神に供えて安全祈願をして、お下がりで煮物を作るそうです。

(日本気象予報士会山梨支部・気象予報士・健康気象アドバイザー・防災士 志村啓子)

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