《お天気歳時記》可能性あり、必ず対策を!!

2024.06.07

《お天気歳時記》可能性あり、必ず対策を!!

線状降水帯の発生予測情報(半日前予測)の対象エリアが「地方単位」から「府県単位」となりました。山梨県の場合、「関東甲信地方」という地方単位から「山梨県」という県単位で発表され警戒が呼びかけられるようになります。

ご存じの方も多いと思いますが、当初の予定では5月28日からの切り替えでした。ところが、前線などの影響で西日本から東日本の広い範囲で大雨が予想されたことから、前日の27日昼前に鹿児島県と宮崎県に発生予測情報が出されました。1日前倒しでのスタートです。気象情報の役割(目的)のひとつは防災なので自然なことかもしれませんが、個人的にこの対応はすごいなと思いました。



線状降水帯は、積乱雲が線状に次々に発生して、ほぼ同じ場所を通過・停滞することで作り出される、強い雨のエリアです(図1、図2)。土砂災害や川の氾濫など、災害の危険性が高まります。

予測対象エリアが小さくなりましたが、「適中率(予測して、実際に発生)」は4回に1回程度と今までと変わらず、「見逃し率(予測しなかったが発生)」はおよそ2回に1回程度とこれまでの3回に2回程度から改善されました。


【図1】                           【図2】 


5月28日の大雨では八つの県と地域(鹿児島、奄美地方、宮崎、高知、徳島、岐阜、愛知、静岡)に予測情報が出されましたが線状降水帯は発生しませんでした。しかし、雨量が5月の過去最多となった場所もあり、災害発生の危険性は高かったと思われます。気象庁は、予測情報が発表されたら、「大雨になる可能性がかなり高まっている」「災害発生の可能性がある」という状況であることを意識して、大雨に対する心構えを一段高め、気象情報やハザードマップの確認、避難の準備などの対策をとるように呼びかけています。

山梨は災害が少ないともいわれますが、災害はいつ発生するかわかりません。「今まで大丈夫だったから」は通用しません〝わがこと〟ととらえて対策をしましょう。

(日本気象予報士会山梨支部・気象予報士・健康気象アドバイザー・防災士 志村啓子)

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