2025.06.06
今年2月下旬、北杜市在住で無職の60歳代男性が自宅で動画共有サービスを視聴していたところ、株投資に関する広告を見つけた。男性は株投資に興味があったため、同広告にアクセスしてSNSでやり取りを始めた。SNS上で投資のグループに招待され、株投資に詳しいアシスタントを紹介された。
同月末、同グループに参加している日本人女性を名乗る者からメッセージが届き、SNSで互いに直接連絡を取り合うなかで「株で稼いだら一緒に旅行に出かけたり、山梨で一緒に暮らしたりしたい」と言われ、男性は相手に好意を持つようになった。
その後、女性から株投資を強く勧められるようになり、指示されるままにアプリや口座情報を登録。4月上旬、指示された個人名義の口座に100万円を送金したところ、指示されたアプリ上ですぐに利益が表示された。被害者は手続きを行えば出金できたことから相手を信用し、良株の購入名目で指示された個人や法人名義の口座に、約1カ月間で計19回にわたり計3320万円を送金した。
被害男性は出金手続きを行うため、相手の指示通りに現金を送金。相手からさらに高額の振り込みを要求された上、出金もできなくなったことから不審に思い、警察署に相談。詐欺被害に気付いた。被害金額は3420万円。
今年2月下旬、甲府市に住む60代会社役員の女性のSNSアカウントに、韓国人の男性を名乗る相手からダイレクトメッセージが届き、連絡を取り合うようになった。女性は相手に好意を抱き、暗号資産取引での資産形成を勧められた。もともと暗号資産の取引に興味があったため、10万円分の暗号資産を購入し、指定されたアドレスに送金。サイト上ですぐに利益が表示されたことから安心し、計14回にわたって計3020万円分を送金した。
その後、サイト上で資産が1億円ほどになったため女性が利益の一部を出金しようとしたところ、サイト管理者から「出金するには手数料を支払う必要がある」などと言われ、さらに600万円分を送金。その後もサイト管理者から暗号資産の送金を求められたため不審に思い、家族に相談して詐欺被害に気付いた。被害額は3630万円相当の暗号資産。