《野球アナの備忘録》4月12日から春季大会

2025.04.11

《野球アナの備忘録》4月12日から春季大会

春の選抜大会には山梨学院が4年連続出場を果たし、上位進出はかなわなかったものの、菰田陽生投手が2年生では選抜歴代最速タイの152㌔をマークするなど甲子園を沸かせました。

県高校野球もいよいよ4月12日から、今季のスタートを切ります。選手は冬の厳しい時期に練習を積んで力を蓄え、今年の戦いに備えてきました。春季大会はチームや選手の仕上がり具合、新入生の動向を探る楽しみがあります。春季大会が終わると約2カ月後には夏の大会がやってくるため、春は夏を見据え、重要な位置付けとなります。

今年の春季大会には31チーム33校が参加します(連合が韮崎・上野原、農林・塩山の2チーム)。第1シードが昨秋、県大会優勝の山梨学院、第2シードが準優勝の帝京三。Aシードがベスト4の駿台甲府、甲府城西。Bシードがベスト8の青洲、甲府工、甲府西、富士学苑です。

注目の組み合わせをみると、選抜出場の山梨学院が昨夏、甲子園出場の日本航空と対戦する可能性があります。実現すれば、昨秋に続く対戦となりますが、公式戦では山梨学院が4連勝中です。昨年、郡内大会優勝の富士学苑は、巧者日川と開幕試合で対戦。駿台甲府のブロックには青洲、東海大甲府のほか巨摩、甲府昭和、笛吹など粘り強い公立勢が顔を並べます。このブロックは混戦が予想されます。



帝京三は互いに勝ち上がると、日大明誠と2年連続で対戦となります。昨春は準々決勝で日大明誠が競り勝ち、関東大会出場へとつなげました。昨秋、初戦で惜敗した甲府商は強豪私学相手に優位に運びたいところです。昨年の県1年生大会決勝で山梨学院を破り、30年ぶりに制した甲府工の戦い方にも注目です。昨春、初戦で敗退した甲府城西のブロックは公立校が揃い、互いに勝ち上がると昨秋同様、準々決勝で甲府西と再戦となります。

韮崎、農林、塩山、上野原は部員不足のため単独では出場できず、連合チームを組んで大会に臨むことになりました。韮崎は創部100年を超える伝統校、農林も創部95年、塩山は夏の甲子園出場経験のある古豪、上野原も好投手を輩出し強豪校を苦しめてきた実力校。県高校球界を支えてきた公立校だけに残念です。

春季大会は週末を中心に試合が行われ、順調に日程を消化すると来月5日に準決勝を行い、関東大会代表2校が決まり、6日に決勝戦が行われます。関東大会は来月17日から、茨城県水戸市などで開催され、関東の精鋭がしのぎを削ります。

近年の私学優勢の中で公立勢がどんな戦いをみせるか、新たなヒーローが誕生するか。今年初の公式戦となる春季大会は見どころ満載です。皆さんも球児を応援してください。


(フリーアナウンサー 福士康啓さん)

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