2025.01.24
1月20日から二十四節気の「大寒」となりました。一年でもっとも寒い時期で、1902(明治35)年1月25日には北海道旭川市で日本最低気温のマイナス41.0度を記録しています。これにちなみ1月25日は「日本最低気温の日」となっています。
この気温は気象官署(気象台など)が観測した公式の記録です。非公式ですが1978(昭和53)年2月17日に北海道幌加内町母子里でマイナス41.2度という記録もあります。世界最低気温は1983(昭和58)年7月21日に南極大陸のボストーク基地で観測されたマイナス89.2度です。
気象庁のホームページには最低気温、最高気温の歴代ランキングが載っています。最低気温の上位15件(図1)のうち、1位、2位は100年以上前、2000年代は11位のマイナス35.8度のみ、それ以外はすべて1900年代です。
【図1】
【図2】
次に最高気温を見てみましょう。上位17件(図2)のほとんどが2000年代となっています。単純に比較はできませんが、地球温暖化の影響はあるのかもしれません。
気温について気象庁では、最高気温が35度以上の日を「猛暑日」、30度以上の日を「真夏日」、25度以上の日を「夏日」と定義しています。夏になると気象情報やニュースなどでよく聞く言葉です。
ほかに「真冬日」、「冬日」というのもあります。これらの定義をご存じでしょうか? 最高気温が0度未満の日が真冬日、最低気温が0度未満の日が冬日です。冬日は耳にすることが多いかもしれません(図3)。
【図3】
ところで、大寒の最終日が節分で、翌日は二十四節気の最初の立春。「暦の上では春」となりますが「春は名のみ」と言われるように寒さはもう少し続きます。でも春は少しずつ確実に近づいています。今年の節分は2月2日、立春は2月3日です。例年より1日早いので、お忘れなく!!(図4)
【図4】
(日本気象予報士会山梨支部・気象予報士・健康気象アドバイザー・防災士 志村啓子)