2024.09.20
パリ五輪決勝で着用したユニホームを贈った文田健一郎選手(後列中央)
パリ五輪レスリング男子グレコローマン60㌔級で金メダルを獲得した山梨県韮崎市出身の文田健一郎選手(28)が12日、母校の同市北西小を表敬訪問した。
文田選手は全校児童111人の拍手に迎えられて入場。児童会長の功刀諒悟さん(6年)が「文田先輩の試合の日は家族の中で一番早く起きた。金メダルを獲ってとてもうれしかった」と激励し、花束を渡した。すると文田選手が「僕からも」と決勝で着用していたユニホームを同校にサプライズプレゼント。子どもたちから大きな歓声が上がった。
続いて「皆さんからのメッセージを全部読んで感動した。絶対に金メダルを持って報告に来ようと思っていた」とあいさつ。体を動かすことが好きだったという小学校時代の思い出を振り返り、「やりたいことを諦めないで、思いを持ち続けてください」とメッセージを送った。
また、前回の東京五輪で惜しくも金メダルを逃した文田選手に、児童が負けたときの心情について質問。「すごく落ち込んで、もう嫌だと思うけれど、次に勝つためには何が必要かをたくさん考えることで、自分にとってプラスにできる」と力強く語った。
6年生が腕相撲で文田選手に挑戦する場面もあり、圧勝する文田選手に子どもたちは「強すぎる」と瞳を輝かせていた。その後、6年生の教室で一緒に給食を食べるなど、児童との交流を楽しんだ。
文田選手との腕相撲に挑戦する児童