2024.08.30
「がん」は昭和58(1983)年に死因の第1位となり、本県の令和4(2022)年の総死亡者数11,090人のうち、がんによる死亡者は2,508人で、全死亡に占める割合は22.6%と、全体の約4分の1を占めています。
毎年9月は「がん征圧月間」です。これを機会に、がんに対する知識を深め、がんを防ぐ生活習慣に改善していくことを前向きに考えてみましょう。
《がんは身近な病気》
現在日本人は、一生のうちに、2人に1人は何らかのがんにかかるといわれています。がんは、すべての人にとって身近な病気です。
がんは、禁煙や食生活の見直し、運動不足の解消などによって、「なりにくくする(予防する)」ことができる病気です。
しかし、それらを心がけていても、がんに「ならないようにする」ことはできません。
がんは、遺伝子が傷つくことによって起こる病気です。がんという病気自体が人から人に感染することはありません。一部のがんでは、ウイルス感染が背景にある場合がありますが、がんになるまでには、それ以外にもさまざまな要因が、長い年月にわたって関係しています。
《早期の適切治療を》
がんは小さければ小さいほど、治療の際の体への負担が軽減します。また、浸潤や移転の程度が小さいほど、再発の危険も減ります。早期がんで発見された場合、すぐに適切な治療を施せば、がんは決して怖い病気ではありません。逆に自覚症状が出てから発見された場合は、周りの臓器やリンパ節に拡がり、手術が難しい進行がんになる可能性が高まります。
がん検診の受診を控えることにより、がんの発見が遅れる可能性が指摘されています。自分のため、心配してくれる周りの人のためにも、感染対策を徹底して、定期的にがん検診を受けるようにしましょう。