《教えてFPさん》宝くじから考えるお金の価値

2026.01.09

《教えてFPさん》宝くじから考えるお金の価値

あけましておめでとうございます。

正月休みが終わり、仕事や家事が少しずつ動き出して、「あぁ、いつもの日常が戻ってきたな」と感じている方も多い頃ではないでしょうか。

お正月の話題のひとつといえば、年末ジャンボ宝くじです。当選番号を見ながら、「当たっているかな」と一枚ずつ確かめた方も多いと思います。

宝くじは、当たる確率だけを考えれば決して高いものではありません。それでも毎年、多くの人が手に取るのはなぜでしょうか。



それは宝くじが、結果そのものよりも、「もし当たったら」と家族で話したり、ひとりで想像してニヤニヤしたりする時間を与えてくれる存在だからかもしれません。

「当たったらどうする?」

この問いかけに、思わず本音が出ることがあります。

「老後の安心に使いたい」「家族や孫のために役立てたい」「これまで後回しにしてきたことに、思い切って挑戦したい」など、その人なりの大切にしている価値観、いわば「価値のものさし(お金の使い方)」が、はっきりと表れます。

お金の話というと、「いくらあるか」「損か得か」と数字に目が向きがちです。

しかし本来、お金は人生を支えるための道具のひとつ。何に使うと心が満たされるのか、どんな使い方が自分らしいのか。宝くじをきっかけにした何気ない会話は、そんなことを改めて見つめ直す時間にもなります。

宝くじは「ギャンブルだから」と距離を置く考え方もあります。一方で、宝くじを地元で購入することで、その収益の一部が自治体を通じて、地域の施設整備や福祉などに役立てられているという側面があることも事実です。

当たるかどうかだけではなく、「そうした使われ方も含めて納得して買う」そんな考え方も、ひとつの価値観と言えるでしょう。

もちろん、宝くじとの付き合い方には節度が必要です。

宝くじはあくまで娯楽のひとつ。生活費や将来の備えとはきちんと分けて、「ここまでなら楽しめる」と自分なりの線を引いておくことが大切です。その線引きができていれば、結果に振り回されることも少なくなります。

外れてしまったからといって、「無駄だった」と思う必要はありません。夢を思い描き、将来について話をした時間は、その人なりの豊かさにつながっています。

大切なのは、当たるかどうかよりも、その時間をどう過ごしたか、そこから何を感じ取ったかではないでしょうか。

勢いと情熱をあわせ持つ「丙午」の年が動き出しました。自分なりの「価値のものさし」を大切にしながら、何を選び、どう使っていくのか。今年も一緒に考えていきましょう。


(FPオフィス ライフエイドファイナンシャルプランナー 三沢恭子)

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