2025.11.21
11月26日は「いいふろの日」。世界でも稀な地質構造を持つ山梨県内には、様々な泉質と風光明媚な景観で心と体を癒やすことの出来る温泉がたくさんあります。大月短期大学名誉教授で「温泉の神様」と称される田中収氏に、とくにお薦めの県内温泉の魅力を紹介していただきます。
昔から多くの人々は、地下から自然に湧き出してくる温かいお湯を温泉と呼び、冷たくても何か味があったり、臭いがある水を鉱泉と呼んで浴用などに長く使用してきました。
しかし、温度にしても、成分にしても普通の地下水とどこで区別するかという問題があります。現在、環境省では、温泉に関する定義と分類を定めていますが、温度では25度から34度未満までが低温泉、34度から42度未満までが中温泉、42度以上を高温泉と呼んでいます。
また25度未満であっても溶存している物質が水1㌔㌘の中に1000㍉㌘以上あるか、または特別に定められた物質が一定量以上あるという分析の結果があれば、温泉法でいう温泉になります。
溶存物質の特性によって昔は食塩泉とか、重曹泉と呼んでいましたが、現在はナトリウム塩化物泉とか、ナトリウム炭酸水素塩泉という呼び名を使っています。
簡単にいうと、温泉の定義は「地下から湧出する温水・鉱水、および水蒸気、その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)で25度以上の温度、または定められた物質を有するもの」ということになっています。
温泉は、世界中の人々に入浴、飲用、吸引などの方法により病気の治療や保養に利用されています。
中でも日本は、古くから世界に冠たる温泉国で、鉱泉や温泉を「湯治」として、健康の維持や病気の治療などに用いてきました。
現在、日本の温泉地は3300カ所以上あり、一年間に温泉を宿泊利用した延べ人数は1億3000万人におよび、観光的利用を中心とした世界一の温泉天国になったといえるでしょう。
山梨県内には、冷鉱泉も含め150カ所以上の温泉地があり、県内外から多くの観光客が訪れています。
