《野球アナの備忘録》秋季関東大会を振り返って

2025.11.21

《野球アナの備忘録》秋季関東大会を振り返って

先月18日から6日間にわたって本県で開催された秋季関東高校野球大会は、県1位代表で準々決勝から登場した山梨学院が盤石の試合運びで3試合を戦い抜き、3年ぶり3回目の優勝を成し遂げました。県1位の地元での優勝は1990年市川以来、35年ぶり2回目の快挙でした。

優勝インタビューで吉田洸二監督は「夏の甲子園を経験している檜垣、菰田の投打にわたる活躍が大きかった」と要因を挙げました。左腕・檜垣瑠輝斗(2年)はピンチでも動じない投球術が冴え、主将の菰田陽生(同)は初戦の浦和学院戦でバックスクリーン越えの本塁打を含む7安打7打点の活躍、投球でも打者を圧倒しチームに良い流れをもたらしました。山梨学院は5年連続9回目、県勢としては8年連続の選抜出場が濃厚となっています。かつて県勢が15年間も選抜甲子園に出場できなかった時代を知る人にとっては隔世の感があることでしょう。

県2位の甲府工、3位の駿台甲府も初戦を突破。本県開催で3校すべて初戦突破は代表3校制になった85年以降初めてのことで、県内ファンは沸きました。甲府工は1回戦の桐生第一(群馬1位)相手に先発の滝沢雄大(1年)が好投、エース山下直太郎が好救援と決勝弾を放ち、同大会で14年ぶりに勝利。駿台甲府は下妻第二(茨城1位)に5本の三塁打を含む17安打の猛攻をみせ4回目の出場で初勝利を挙げました。共に準々決勝では勝機を見いだせずに完敗を喫し、秋季関東大会で2勝目を挙げる難しさに直面。来年へ向けチーム力の底上げが課題です。

今大会は横浜・織田翔希投手、花咲徳栄・黒川凌大投手、専修大松戸・吉岡伸太朗捕手、法政二・榑松正悟二塁手(いずれも2年)ら来年のドラフト候補選手が顔をそろえるとあって、スタンドは連日多くの観客で埋まりました。白熱した試合が多く、中でも1回戦の花咲徳栄対法政二はコールド負け寸前から花咲徳栄が9点差を跳ね返し大逆転。球史に刻まれる一戦となりました。

本塁打も試合数を上回る15本が放たれ、横浜・川上慧(1年)は1回戦の高崎商大附戦でサヨナラアーチ、花咲徳栄・岩井虹太郎(2年)は法政二戦で12球目を鋭いライナーで運ぶ同点2ランを打つなど印象に残る一撃が大会を盛り上げました。

全体的に打撃力が目立った一方、専修大松戸の左腕・小林冠太(1年)が横浜相手に堂々の投球をみせ完投勝ち。大ベテラン持丸修一監督の選手起用の妙を感じました。

大会中は試合の実況や取材で毎日、球場に出向きました。秋季関東大会は選抜出場の重要参考資料となるだけあって例年、関係者や取材陣も多く、緊張感が高まります。約20年ぶりに再会した主催新聞社の方とは昔話に花が咲き、スポーツ紙記者の友人からは情報収集、県外からの解説者の方には打ち合わせをしながらエピソードをたっぷりと伺いました。どれも思い出に残るシーンとなりました。


(フリーアナウンサー 福士康啓さん)

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