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相乗効果発揮できる体制へ
かざり
「安定経営で独自色を」
桔梗屋
中丸 慎 社長
中丸社長
「山梨新報」2010年4月16日掲載

 創業120年の老舗菓子メーカー桔梗屋(笛吹市一宮町坪井)の社長に中丸真治前社長の長男で、取締役の中丸慎氏(31)がこのほど就任した。今後の事業展開などについて聞いた。

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 中丸社長は明治22(1889)年の創業から数えて5代目に当たる。「そう言われるとこそばゆい。ただ3代目の時代から働いている従業員もいる。責任の重さを感じます」。
 子どものころから「将来社長に」と言われて育った。傍目には順風満帆のコースに見えるが、東大経済学部に在学中は会社を継ぐか、経済学者になるか進路に悩んだこともあった。「何度か、手伝いのまね事をしているうちに会社経営に魅力を感じた」と大学を中退。2000年10月に入社した。
 入社早々、日産の「リバイバルプラン」に倣い、徹底したコスト削減と効率的な業務内容の見直しを手掛けた。「(事業を客観的に分析できる)入社したての若手が中心になった方が改革は進む」との判断だった。このほか、新規参入したブライダル事業や土産物販売の市場調査なども担当。特に土産物販売調査では、全国の高速道路の売店や観光地の取引先を回り、車の走行距離は3年間で14万㌔に及んだ。
 昨秋、前社長から「そろそろ引退するよ」と新社長就任をほのめかされた。前社長時代は本業の和菓子製造販売のほか、県立施設の指定管理者にも参入、外食、ブライダル、農業と新規事業を次々と展開した。社長就任が決まった時、前社長から「伝統を守り続けるだけでなく、時代に合った業態に変え、生き残る必要がある。創業者のつもりで、引き継ぐもの、変えるべきものを判断しなさい」とアドバイスを受けたという。
 新社長の役割は「会社を継続、成長させ、〝次の120周年〟につなげること」と強調する。当面は農業生産法人で作った農作物や花を、菓子製造やブライダル部門に活用するなど「四系列の事業が最も効率的な相乗効果を発揮できる体制づくり」に傾注したい考えだ。また本業のヒット商品「桔梗信玄餅」の収益だけに依存せず、新規事業も含め総合的に評価される「桔梗屋」を目指したいという。
 「安定経営を引き継ぎ、少しずつ自分の色を出していきたい。将来的には、会社の基本理念である『おいしさ、楽しさ、美しさ、健康』の範疇でまったく違った事業を始めるかもしれない」

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