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雑穀頼みの経営脱却
かざり
食の国際会議参加、米国進出の契機に
はくばく
長沢 重俊 社長
長沢社長
「山梨新報」2010年10月1日掲載

 穀物や乾めんなどの製造を手掛ける「はくばく」(南巨摩郡富士川町)は、来月4~6日に米国で開かれる日本食をテーマにした国際会議にスポンサー企業として参加する。有名店の料理人に、穀物商品など食材を提供し、米国進出の足掛かりにしたい考えだ。主力の雑穀部門の売り上げが頭打ち傾向にあるため、国内では新たに業務用の市場拡大にも力を入れる。今後の経営戦略などを長沢重俊社長(41)に聞いた。

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 食の国際会議は米カリフォルニア州で料理技術などを教える大学「ザ・カリナリー・インスティチュート・オブ・アメリカ(CIA)」が主催。今回が13回目。今年は「日本の味と文化」をテーマに開催される。世界各国のシェフや外食産業関係者ら約700人が参加。会議では、懐石料理「京都吉兆」など著名店の料理人が、すしや天ぷら、そばなど約20種類の日本料理を紹介。同社はそこで提供される麦やそうめんなどのスポンサーとして商品をPRする。
 同社長は「まずはこのイベントを成功させたい」と強調する。同社は1998年、オーストラリアに現地法人を設立。そこで製造したオーガニック乾めんを米国でも販売しているが、国際会議を契機に、本社で製造した雑穀や麦茶、麦商品を輸出したい意向だ。国際会議と並行し、米国向けのパッケージや商品開発、調理方法の研究を進め、来年3月ごろをめどに販売したい考え。「ヘルシー志向を背景に、雑穀や、食物繊維の豊富な大麦など手応えはある。食べやすさ、繊細さ、見た目のよさなどがセールスポイントになる」とみている。
 国際会議で紹介し、現地のシェフに使ってもらい、さらに関心を持った消費者に商品を買ってもらう、という「長いスパンだが、はくばくブランドを確立していきたい」と意気込む。
 一方、国内市場向けには、雑穀商品の「十六穀ごはん」など米に混ぜるミックス商品で事業を拡大。同部門は約50億円と、売り上げの3分の1を占めるが、「今年から売り上げが伸び悩み、成熟期を迎えている」という。このため4月から業務用販売部を本部に格上げし、コンビニエンスストア、レストランなど弁当・総菜、外食市場への販売を強化。既に、先月から神奈川県のコンビニ限定で、「雑穀サラダ」のテスト販売が始まるなど「米に混ぜるだけでなく、業務用の新たな食べ方を提案することで、消費者の商品購入にもつなげたい」としている。
 また、雑穀以外の乾めんや麦茶については、「低価格商品から高品質商品へシフトを移し、収益性を高めたい」方針だ。
 収益をけん引してきた雑穀部門の市場拡大、乾めん、麦茶事業の立て直し、その先にあるのが米国進出。同社長は「雑穀頼みの経営から脱却し、新たなシナリオで会社を成長させたい」と話している。

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