山梨県内のニュースを独自の視点で解説。
2010.7.2
不偏不党
出陣式こそ「公式の場だから」と欠席したが、保坂武甲斐市長は参院選公示前、自民党候補の事務所前で午前7時から約1時間、2日にわたって候補の大型ポスターをもち、スーツを脱いで道行くドライバーに頭を下げ続けた。「前県連会長の立場もあるが、なにより自民党は自分をここまで育ててくれたルーツ。同僚の首長から『(自民、民主)等距離でいきましょう』と言われたが、そんなことはできなかった」。甲斐市、特に保坂氏が地盤とする旧竜王町は本県農民運動発祥の地を持ち出すまでもなく、もともと旧社会党が一定勢力を持つ地盤。これを受け継いだ民主党も同党系列の県議を擁すなど確固たる支持基盤を持つ。このため同市長周辺からは慎重な行動を求める意見も強かったという。党関係者にすら「ありがたかったが、ひやひやする」と心配させた。今参院選では保坂市長のように行動と共に明確に特定候補を推す首長はまれと言っていい。民主党候補の出陣式には早川、小菅、丹波山、道志の町村長が出席、笛吹市長は民主、自民双方の出陣式に出たが、等距離を決め込んだある首長は「首長の立場なら、当然、政権党を支持すべきだが、(同首長の)出身は自民だし、民主党政権が恒久化するのかも読めない。(他市町村と)横並びで対応するしかない」と本音をもらす。思えば自民党出身の横内正明知事も先の会見では「不偏不党で公正公平な姿勢を貫く。特定候補を支援したり、出陣式の出席要請があっても欠席する」と距離を置いた。同知事は来年1月に再選を控える。己が選挙を考えれば「県民党」「市民党」の旗の下、〝お平らな対応〟が無難ではある。民主か自民か、全国でも1、2の注目選挙区となった山梨選挙区、首長たちの本心は早く選挙が終わって欲しい?
2010年6月25日付「県庁不信」
2010年6月18日付「自民の血」
2010年6月11日付「二大政党制」
2010年6月4日付「利害」
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