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2010.6.4 
利害
 それぞれの利害がぶつかり合う政治。そんな姿が長崎幸太郎前衆院議員(無所属)と自民党本部、県連3者の間で演じられた。次期参院選で、長崎氏と後援会はこのほど自民党公認候補の支持を決定した。だが、ここまで、すんなりきたわけではない。これより早く去る5月19日午後には自民党本部選対局長室で大島理幹事長、長崎氏の領袖・二階俊博元経産相らが立会いの下、自民候補と面談を予定。党本部は衆院2区内で一定の支持勢力を持つ長崎氏から自民候補支持の確約を取り付けたかったとみられる。前日夕、候補者サイドの都合で急きょキャンセルされたが、二階氏ら党本部筋には、長崎氏と2区内の保守勢力との融合を図り、将来的には2区支部長(公認候補)就任を見据えた上で、今参院選を通じ復党の足掛かりとしたい意向がうかがわせた。長崎氏も現時点で復党の意思は明言していないが今参院選を〝踏み台〟に、次期衆院選勝利に向けた環境整備、端的にいえば2区内の保守取り込みを図りたいのが本音だ。だが、県連は事情が異なる。会長は長崎氏と公認をめぐり死闘を繰り広げた堀内光雄前衆院議員。その直系の皆川巌幹事長ら県連幹部にしてみれば、自民党を離党した長崎氏の公の支援要請はメンツ上できない話。堀内氏を担いだ2区県議団の中にも返り咲きがうわさされる長崎氏への反発は強い。こうした県連内の空気を反映し、一部の県内政治勢力が長崎氏と、参院候補との会談を計画したが、県連側が「待った」をかけた経緯もある。最終的に県連は長崎氏サイドの支援を受け入れたが、ここまで見せたそれぞれの思惑と計算。「自対民」の参院選の対決構図とは別に、もう一つの攻防が水面下で繰り広げられている。

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