日本のコーヒー輸入量は世界3位だが、喫茶店の数は1981年を境に減り続けている。
20年前、甲府駅周辺には10軒を超える喫茶店が開業していた。「当時は食事する時間がないほど忙しかった」と振り返る、徽典館(きてんかん)の平田芳夫店主。30年前に脱サラ。学生時代から自宅で豆を挽いていたほどのコーヒー好き。それが高じて、この業界に飛び込んだ。
店名の由来は、江戸幕府が舞鶴城公園内に開設した学問所の名称。現在の山梨大学教育人間科学部の前身だ。向学心に燃える若者が集まる場所にちなんで名づけた。
「味、香りとも納得できる一杯を提供したい」と毎年、世界の産地から最高品質の豆を手に入れる。一日おきに自家製窯で煎り、店頭に出す。「季節や湿度などで、味わいは微妙に違う。奥が深い」としみじみ語る。
甲府駅前の喫茶店は減少したが、昔からの固定ファンで賑わっている。「ゆっくりと流れる時間の中で至福の一杯を提供し、お客さんに元気を取り戻してほしい」とこだわりは創業以来続いている。
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ひらたよしお
1955年、甲府市生まれ。80年に前オーナーから徽典館の経営を引き継ぐ。奥さんと長女(24)、長男(19)の4人家族。現在、丸の内店、上石田店の2店を経営。
丸の内店 甲府市丸の内1-8-10 ☎055(237)9480 上石田店 甲府市上石田3-6-30 ☎055(227)3773
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