外観

 中道民芸館 
 
  桑の実が熟れている

    石が笑っている

     七覚川がつぶやいている

 甲府市(旧中道町出身)の放 浪歌人・山崎方代の自筆の 作品、出版物、生前の愛用 品などを展示している右左口(うばぐち)の里民芸館。
 国道358号線、精進湖 道路沿いに昭和53年11 月に開館した。「短歌の 山頭火」とも呼ばれていた 方代は大正3年、旧中道町右左 口の農家の生まれ。八人兄 弟の末っ子で、父が「生き 放題、死に放題」から方代 と名づけられた。南洋の戦 地で昭和18年、砲弾で右 目を失明。戦後、放浪生活 を続けていたが、昭和60 年夏に肺がんのため死去。 71歳だった。民衆の言 葉と口語的発想で父、母、 酒、故郷など誰にでもわか る歌を作り続けた。
 展示されているのは、方 代自筆の原稿をはじめ、生 前の出版物「方代」、「右 左口」、「こおろぎ」、「 首」の4冊の歌集や創作活 動のなかで愛用していた茶 道具、メガネ、時計、文鎮 などを集めている。
 かつて旧中道町は、甲府と静 岡を結ぶ若彦路と駿河路の 中間に位置し、中道往還と 呼ばれていた。魚や塩の輸 送路の宿場町として繁栄し た「右左口宿」を模型(縮 尺20分の1)で再現。輸 送機関、商売を許可した朱 印状や黒印状も展示されて いる。
 このほか、先土器、縄文、 弥生、古墳の各時代の土器 やレリーフなどの埋蔵物。 県下有数の養蚕地域であっ た特色を生かし、3000匹の 蚕を使った、たて2.3メートル 、よこ2メートルのジャンボマユ も展示されている。

ジャンボ繭 ジャンボマユ

入館料 一般100円 小人50円
要確認
開館時間 午前9時〜午後5時
休館日 月曜日(祝日の場合はその翌日)
駐車場 約50台
交通機関 中央自動車道甲府南ICから車で5分/
JR身延線東花輪駅から車で15分
住所
電話番号
山梨県甲府市中畑町1132
055(266)4680

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