外観

  八ヶ岳泰雲書道美術館  

  JR甲斐小泉駅のすぐ裏手、 林の中に八ヶ岳泰雲(たいうん)書道美術館はたたずむ。 中国風の円形門と丸窓が印象的な近代的な建物は3階建てで、 1、 2階が展示室、 3階が研修室。 バルコニーには中国風あずま屋が設けられている。
 開館は平成2年9月、 故柳田泰雲氏(前学書院院長)が制作の場と、 代々続く柳田家の書作品を収蔵するために自宅横に建てたものだが、 泰雲氏は完成を見ずに亡くなった。 江戸時代の儒学者、 書道家として名を著した正斎、 少年期から書の才を顕わし、 大正元年に泰麓書道会を創立した泰麓、 泰麓書道会を学書院(本部・銀座、 会員1万人)と改め、 作品を創作しつつ後進の指導に力をそそいだ泰雲、 泰雲の妻で現学書院院長、 同館館長の青蘭氏の作品、合わせて約2000点を収蔵、 4〜50点を展示している。
 楷書を最も得意とした泰雲氏の作品では 「嵩泰峨黄/龍鳳亀鶴/老荘李杜/琴棋書畫」 などの迫力ある大作や、 芸術性の高い紺紙金泥作品には、 目を見張るものがある。 また、 青蘭氏の 「発見の木」 などホログラムのシリーズも異彩を放っている。
 年に一度の企画展は、泰雲氏が中国文化部から 「栄誉證」 を受けるなど中国との関係が深かったこともあり、 「父なる国・中国」 の書や絵画を紹介している。 これまでに 「湖北省書画展」 「日中棋士21人書法展」「泰山摩崖碑展」などを開いた。
 研修室は、 学書院門下生や地元の書道普及のために道場として使われ、 また、 館内でコンサートを開くこともある。 書道用品や泰雲氏の編によるお手本なども販売。

展示風景

入館料 一般1000円(団体割引有り)
学生500円
開館時間 午前10時〜午後4時
休館日 12月1日から3月31日まで。
毎週水曜日。8月は無休。
駐車場 30台(大型バス2台)
交通機関 JR小海線甲斐小泉駅から徒歩5分
中央自動車道小淵沢・長坂ICから15分
住所
電話番号
山梨県北杜市長坂町小荒間字信玄原1919
0551(32)6277

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