外観

 大泉歴史民俗資料館 

 古代、 八ヶ岳の裾野には狩りの獲物が多く、 水にも恵まれていて、 生活に適していたという。 北杜市大泉には、 国の史跡に指定されている 「金生遺跡」 をはじめ、 80以上の遺跡がある。 大泉歴史民俗資料館には、 このうち15件ほどの史跡の出土品約2万点のうち約300点と、 昭和30年代から40年代に使われた民具100点を展示している。
 受付から扉を開けた第一展示室正面には、 何らかの儀式の場であったとされる金生遺跡の配石遺構を復元したものが置かれている。 その両側には、 出土品を 「狩り・すまい・料理」 と 「装身具・土偶・まつり」 に分けて展示、“くらし”と“いのり”の対比をしている。 また、 室内中央には 「中空土偶」 が展示されている。 人の形をしているが胴体がなく、 腰の上に頭がある。 頭の上には口があり、 容器としての機能があったと考えられている。
 また 「謎の土器」 といわれる口の回りにたくさんの穴が開いている円盤型の器は、 酒づくりに用いられたとの説もあるが、 その用途ははっきりしない。
 平安時代からは、 皿やかめのほか、 貴族などのくらいの高い人物しか身に付けなかった 「石帯」 というベルトの飾りが出土している。 当時の中央の勢力がここまで広がっていたことがわかるが、 「甲斐の黒駒」 との関わりが深いと思われる。
 また、 同市では国指定史跡の谷戸城の調査を進めている。 武田信玄の祖先・逸見清光の居城と伝えられる城だけに、 歴史的な遺物の出土に期待が寄せられている。

展示風景

入館料 一般200円(100円)
中・小100円(50円)
()は15人以上の団体割引
開館時間 午前9時〜午後4時30分
休館日 月曜日。祝祭日と重なる場合は翌日
12月29日〜1月3日
駐車場 30台
交通機関 中央自動車道長坂ICから10分。
住所
電話番号
山梨県北杜市大泉村谷戸2916
0551(38)3115

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