外観

 韮崎市立韮崎民俗資料館 

 韮崎市藤井町にある韮崎市民俗資料館は武田の里をほぼ一望できる立地条件に恵まれている。昭和55年3月の開設。本館、大型の水車を収めた水車小屋、韮崎宿の豪商が所有していた蔵座敷からなる。
 考古資料と民俗資料およそ600点を展示しているのが本館。土器、石器類は後田遺跡や坂井遺跡などで発見された縄文中期が主体。なかでも坂井南遺跡から出土したわが国最古の同中期の「笛型土偶」は高さ8p、幅4p。手足はなく、形がこけしに似た非常に珍しい土偶として知られる。
 民俗資料では農機具、生活用品など体系的に展示される。明治から大正にかけて使われた手動の洗濯機などの珍品もある。また工夫されているのは明治初期の農家の居間を復元した一角。畳もない板の間の部屋で、囲炉裏を囲む親子4人の人形が、当時の生活ぶりを生き生きと再現。このほか武田武将の鎧冑(よろいかぶと)から太平洋戦争の軍服まで“衣類”も豊富だ。
 本館裏手に水車と蔵座敷がある。藤井町で黒沢川の分水を利用していた水車は、明治6年から昭和30年まで、実に83年間実働したもので移転復元された。臼数は左右あわせて18個。フル稼働すれば一日、10俵の精米能力を有する日本随一の規模の水車。
 一方、蔵座敷は本町通りで造り酒屋を営む小野家が所有。こちらも移転復元された。明治初期に建築。1階は書院様式の12畳半の座敷二間。主に接客中心。富士身延鉄道会社(現JR身延線)を創設した実業家・小野金六の生家としても知られている。

水車

展示風景

入館料 無料
開館時間 午前9時〜午後4時30分
休館日 月曜日、木曜日の午前中、祝日の翌日、
年末年始(12月29日〜1月3日)
駐車場 約30台
交通機関 JR中央線韮崎駅から車で7分/
中央自動車道韮崎I.C.から7分
住所
電話番号
山梨県韮崎市藤井町南下条786-3
0551(22)1696

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