外観

 尾白の森美術館 

  「本物の芸術はどこか共通点がある」 という浅川純至館長は 「自然の中で作品を展示すると、 見る側は心が開かれ、 魅力がわかりやすい。 作品は自然と対峙(たいじ)すると、 見せかけの称賛などは消され、“裸”にならざるを得ない。 だからその作品の本質が見えてくる」 と語る。
 浅川氏は昭和47年に東京・銀座に画廊を開き、 その後、 甲府に移転、 さらに白州町(現北杜市)の山林を拓き、 念願の“自然の中の画廊”をオープンさせた。 そして平成8年5月、 美術館に衣替えした。 同館は木造で、 古びた民家といったたたずまい。 「この土壁にかければ、 作品が“本物”かどうかすぐわかる。 だから“見せる側”にとっても厳しい環境」 という。
 開館記念として 「河野扶(こうのたすく)新作展」 を開き、 その後2階展示室を、 河野作品の常設展示とした。 1階では、 中国人作家の胡項城氏ら国内外の若手作家の企画展示を順次開催していく予定。
 敷地内には工房と窯、 宿泊施設があり、 美術館の活動として、 「尾白塾」 と名づけられた陶芸、 野焼き、 草木染めなどの講習会やコンサートなどを開いている。
 外国人画家や講習会の講師は、 浅川氏の25年の画商生活で得た人脈によるもの。 「可能性のある作家を積極的に取り上げていきたい」 という浅川氏はまた、 「敷地はまだまだ広いので、 茶室ともう一つ展示室を建てたい」 と夢をふくらませている。

展示風景

入館料 一般・大学生300円
高校生以下無料
開館時間 午前10時〜午後6時
休館日 月〜木曜日
祝祭日は開館
駐車場 30台
交通機関 中央自動車道須玉IC、小淵沢IC
からそれぞれ車で20分
住所
電話番号
山梨県北杜市白州町竹宇
0551(35)3699

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