外観

 腰越美術館 

 腰越美術館は、 都留市大野の三輪神社前から林道を500m入った森の中に昭和63年9月、 オープンした。 館長は画家・腰越信平氏。 「貴重な建造物を描き後世に残したかった」 と、 妻・百合子さんとともに20年以上かけて全国各地を訪ね、 制作した日本画約100点が展示されている。 すべて絹に描いているのが特徴。
 信平氏は、 新潟県生まれ。 同氏によれば、 中大法学部を卒業後、 神奈川県内で行政書士として活動。 同時に、 昭和46年から、 貴重な建造物の絵を描き始めたという。 「きっかけは、 焼失した坂東三十三札所の第26番・清滝寺(茨城県)を参拝したこと。 この時 『火災などに遭えば建物は後世に残らない。 絵で後世に残そう』 と思い立った」 と話す。
 百合子さんがガイドブックで重要文化財や天然記念物などをチェックし、 二人で全国各地を訪問。 カメラで撮影し、 その写真をもとに信平氏が自宅で絵を描いた。絹を使ったのは「和紙より長持ちする」と説明する。
 館内の展示スペースは1、 2階に分かれ、 47都道府県の絵がある。 たとえば四国八十八札所、 秩父三十四札所、 北海道の時計台、 広島県の耕三寺、 愛知県の犬山城、 東京タワー、 熊本県の宮本武蔵の墓、 新潟県の毘沙門堂、 京都の金閣寺。 県内では大月市の猿橋、 身延町の久遠寺など。 また、 一つの名所で複数の貴重な建物などがある場合、 コマ割りして一枚の絵に描いている。
 信平氏は 「描きたいものはまだまだたくさんある。 体調が許す限り、 作品を描き続けていくつもり」 と話している。

展示風景

入館料 大人200円(10人以上の団体150円)
小人100円(中学生まで)
開館時間 午前9時〜午後5時
休館日 月曜日
駐車場 100台
交通機関 富士急行線都留市駅からバスで15分/
中央自動車道都留ICから車で15分
住所
電話番号
山梨県都留市大野1794-4
0554(43)8199

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