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市川三郷町の考古、文化、民俗の3資料館は、いずれも歌舞伎公園内にある。考古資料館は町内で出土した土器や刀など、文化資料館は町が「歌舞伎の市川団十郎発祥の地」といわれることから歴代団十郎や歌舞伎に関する資料、また民俗資料館は戦前、戦後に町民が使った生活用品などを展示している。 考古資料館は1994年4月にオープン。“目玉”は、県の指定文化財である鈴付きの青銅製腕飾り「鈴釧(すずくしろ)」。94年3月に町指定史跡・大塚古墳で見つかったもので、鏡と並ぶ政治、経済、宗教の権威の象徴といわれる。一緒に5振りの太刀も出土したことから、甲斐の支配層の名のある軍師の副葬品とみられている。10個の鈴には石丸(せきがん)が入っており、振ると「カラカラ」と乾いた音がする。金属製の鈴自体、当時たいへん珍しく、武人が身に付け鳴らすことで、一種の神秘性をかもしだしたと想像されている。鈴釧の出土は全国でも少なく11例目だという。このほか、館内には縄文土器や弥生土器など約100点が展示されている。 文化資料館は1988年5月にオープン。7代目団十郎直筆の自画像や、8代目直筆の絵、7代目と9代目の句、11代目の襦袢(じゅばん)、手紙など約120点を所蔵する。また、町出身の画家、故・土屋義郎氏の油彩や水彩画25点を展示するコーナーも設置されている。 町民俗資料館は1997年4月にオープン。「農業に生きて」「山村のくらし」「生活様式、衣食住」の3コーナーに分かれ、戦前、戦後に町民が使った農機具やなべ、機織り機、ラジオ、時計などのほか、入口付近には「囲炉裏(いろり)再現ステージ」もある。展示数はあわせて約200点。 |
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