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河口湖・新倉掘抜史跡館
山梨県南都留郡富士河口湖町船津4224-2
TEL.0555(72)3060
入館料
大人500円
子供300円
開館時間
午前11時〜午後2時
休館日
毎週水・木曜日(祝日の場合は開館)
交通機関
富士急行線河口湖駅から徒歩10分/中央自動車道河口湖I.C.から5分
駐車場
6台



 

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 江戸時代、富士山のふもとの新倉村(富士吉田市)は溶岩流の上にあり「水無し村」といわれていた。一方、河口湖はたびたび増水による水害に悩まされた。そこで、河口湖から新倉村まで山を掘り抜いて水を流そうという計画が持ち上がった。これが延長約3.8kmにおよぶ日本最長の手掘りのトンネル、河口湖・新倉掘抜(あらくらほりぬき)だ。
 工事は元禄3年(1690)に始められたが、最初の工事は通水できずに失敗。弘化4年(1847)に村民の強い願いで再開、幾多の困難を村人の努力と熱意で克服し、慶応2年(1866)にようやく完成した。同史跡館は、このトンネルの一部と、当時の工事の模様や資料を後世に伝えようと1990年7月にオープンした。
 入口を入ると、掘抜作業を解説した資料の展示。階段で階下へ進むと槌(つち)、つるはし、カンテラ、たがねなどの当時の工事道具が展示され、その横には河口湖から新倉村付近の立体地図があり、スイッチを押すと地面が下がり断面が現れて、固い岩盤を避けながら蛇行するトンネルの様子がわかる。その奥は壁面をいっぱいに使った作業風景を再現した断面ジオラマと、等身大の人形による「焼掘」(岩盤を焼いて砕く)の様子を現したジオラマがある。そして、実際のトンネルも約60m奥まで見学できる。
 約170年間、述べ10万人の人手を要したこのトンネルは富士吉田市・富士河口湖町の指定文化財で、県内の小学校4年生の社会科の教科書にも登場しているところから、地元の郡内地区だけでなく、遠くは北巨摩などからも遠足をかねて見学に訪れる小学生たちが多い。
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