


| 南アルプス市上宮地1424 tel055(284)1350 | ||||||
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| 伝嗣院は、甲府盆地の西の端にそびえる櫛形山の山裾の段丘上にある。一帯は日当たりのよい桑畑や、モモ、リンゴの果樹地帯で、周囲を見渡すと南東方向に御坂山塊、遠く東の方に大菩薩連峰、その左手に秩父連山から八ヶ岳へと大パノラマが広がっている。長谷寺からはいったん国道52号線に出て7kmほど南へ行き、小笠原の交差点を右へ入っていくとよい。 寺記によると垂仁天皇の頃から、この地に三輪明神の山宮があった。足利八代将軍の頃にその山宮の神官の今沢山城守が仏教に帰依し、文安2年(1445)、この地に寺を創建したのが始まりという。後年、境内2000坪に15間四面の本堂をはじめ七堂伽藍が建てられ、武田家の庇護を受けた。永祿7年(1564)、州安派本寺に昇格し、甲州七法幢の一つとなった。当時は末寺50余寺を数えて寺号も伝嗣院と改められ、隆盛を誇ったという。明治38年(1905)、落雷による火災で宝蔵を除き建物の一切を焼失してしまったため、いまは往時の面影はない。本尊は聖徳太子が百済王より献上された釈迦の仏牙(3体のうちの1つ)という珍しいもので、残りは法隆寺と京都の泉涌寺にあるといわれている。ほかに大般若経が県指定の文化財としてある。 | ||||||
![]() 石造大日如来座像と甲府盆地の展望 | ||||||
| 寺に至る石段をのぼって仁王門をくぐると二代目「天狗松」と観音堂(西郡三十三札所)がある。参道の両側には観音像を刻んだ石仏群が並んでいて、寺への庶民の信仰の篤さを見ることができる。また旧参道の右手に高さ1.6mの大日如来像(宝永年間・1704〜11の刻印)が富士に向かって安置されていて、地元では 「おでにっちゃん」と呼んで親しんでいる。展望のよい寺域は大きなサクラが多く、春には花霞(はながすみ)が麓の集落からも望める。境内の正面奥には築山を背景に三州流の庭園があるが、ここもサツキ、ツツジが5月には見事な花を咲かせる。 | ||||||
![]() 仁王像 |