北杜市長坂町大八田6600 tel0551(32)2263
宗派 曹洞宗
本尊 薬師如来
市指定文化財・総門
JR中央線長坂駅から車で4分/中央自動車道長坂I.C.から車で3分/「甲陽病院」バス停から徒歩15分
拝観料 志納
駐車場あり  W.C. あり
 法堂、仏殿、山門、庫裏、衆堂、浴司、東司の七堂を曹洞宗では七堂伽藍という。ここ清光寺は、六堂(仏殿を除く)を整えた寺院として知られている。
 長坂駅から北東に1km、長坂町大八田地内の八幡山と呼ばれる小高い山全体が寺領で、うっそうとした赤松や杉の大木に守られるかのように伽藍を配している。
 850年前の仁平元年(1151)、逸見(へんみ)玄(黒)源太清光(げんたきよみつ)が創建した天台宗の寺院で、はじめは信立寺と称していたが、清光の没後、清光寺に改められた。その後、文明7年(1475)、興因寺(甲府市)の2世悦堂宗穆和尚が曹洞宗に改宗して現在に至っている。寺の北方に清光が築いた谷戸城があるが、谷戸城において清光が毎朝、朝日を拝して武門の名声を祈念したところから朝陽山の山号がついたと伝えられている。
 「玄源太清光公奉安所」の石碑から参道に進むと、享和元年(1801)建立の総門をくぐる。市指定の文化財である総門は高さ10.18m、桁行5.24m、梁間3.89mの高麗門で、一部修復されているが、前面は建立当時のままで、獅子の彫刻や太い柱に長い歴史を秘め、また、柱間からは八ヶ岳が額絵のように映る絶景を見せている。


境内にあるイトザクラ。奥は「瑠璃殿」とも呼ばれる山門
 山門は総門と同じ高麗形式で本尊が薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)であるところから「瑠璃殿(るりでん)」と呼ばれ、木組みが美しい。正面に本堂、右手に庫裏、左手に衆堂の禅院建築の様式を伝承した境内だ。本堂(法堂)は13間、9間の大堂を誇っている。内部には本尊のほか、修復された彩色も鮮やかな十六羅漢像、時代の経過を物語る十二神将像、陶製の文殊菩薩、甲斐七福神の布袋尊など数多くの仏像が拝観できる。また、武田勝頼が天正3年(1575)5月の長篠の合戦に赴く2ヶ月前の同年3月に発給した「勝頼の制札」(現存するものでは最古といわれる)も保存されている。
 本堂前には樹齢250年と見られるエドヒガンのイトザクラが例年4月10日前後に満開となり、花見客で賑わいを見せる。大正12年(1923)8月に同寺を訪れた芥川龍之介の句碑を訪れる人も多い。


総  門