北杜市須玉町若神子2739 tel0551(42)2250
宗派 曹洞宗
本尊 虚空蔵菩薩
須玉支所から車で2分/中央自動車道須玉I.C.から車で6分/「正覚寺」バス停から徒歩3分
拝観料 志納
駐車場あり  W.C. あり
 北杜市(旧北巨摩郡下)には甲斐源氏と縁の深い寺院が多い。その中でも正覚寺は甲斐源氏の始祖・新羅三郎義光の菩提寺として知られている。
 国道141号線(須玉バイパス)を清里方面へ北上すると、中央高速須玉インター、さらに北上し高速道の高架の下をくぐって、約1kmほど進むと、左手に杉の大木が目に入ってくる。パイパスが開通する前は、若神子の町並みを外れ、山裾にあったため、静寂そのものであった同寺も、今は観光地・清里に向かう車の音で喧騒をよぎなくされている。
 参道の入口は、旧道にある。昔から近在の信仰を集めている「味噌なめ地蔵」が安置されている。石垣上の境内に石段を登って入ると三門。天保年間(1830〜1843)建立の楼門造りで、間口3間半、奥行3間の歴史の重さを感じさせる堂々たる姿だ。武田菱が中央に輝く楼上には、釈迦三尊像、十六羅漢、十六善神が祀られている。(申し込めば拝観可)。右手には、この寺の建物の中では一番古い貞享年間(1684〜86)建立の鐘楼堂が、また左手には、文化年間(1804〜17)建立の経堂が建っている。経堂は県下にもあまり例のない輪堂形式で、「寛文版一切蔵経」を保存している。


病人が、自分の悪いところと同じ部分に味噌を塗
れば病気が治るといわれている「味噌なめ地蔵」
 法堂(本堂)は正面に位置し、明和年間(1764〜71)に建てられたもの。本尊の虚空蔵菩薩、脇立仏に不動明王、阿弥陀如来、地蔵菩薩、十一面観音、五百羅漢などが安置されている。 
 同寺は七堂伽藍がよく整った寺として知られているが、その一部だった衆寮(雲水、修行僧の修業場)は老朽化から解体され、今は慈母観音が跡地を偲ばせている。庫裏は峡北地方では有数の大きさを誇る。間口5間、奥行8間、文政2年(1819)から7年の歳月をかけて建築され、現在内部は改造されているものの、300畳の広さを持っている。とくに三枝雲岱(明治初期、高根町出身)の手による杉戸に描かれた丹頂鶴、桜林、老松などがみごとだ。この他、田能村竹田作の「山水画」「雨乞の龍」など数多くの絵画が保存されている。
 新羅三郎義光の供養塔(墓ではない)は法堂左手裏の40段ほどの急な石段を登った山腹に立ち、時代の変遷を確かめるかのように、若神子の町を見下ろしている。


山  門