甲府市湯村三丁目17-2 tel055(252)8556
宗派 真言宗智山派
本尊 地蔵菩薩
重要文化財・地蔵堂/県指定文化財・無縫塔、地蔵菩薩坐像、弥陀種子板碑/県指定天然記念物・舞鶴の松
JR甲府駅から車で20分/ 「湯村」バス停から徒歩3分
拝観料 志納
駐車場あり W.C.あり
 甲府盆地に春を告げる祭り「厄地蔵さん」で知られる。第62番の法泉寺からはいったん、山の手通りに出る。敷島方面に向かい、常磐ホテル前の信号を右折、湯村温泉街を通り抜け、左折した右手、湯村山のふもとにある。
 草創は古く、寺伝では弘法大師が諸国教化のとき開山し、天暦9年(955)に空也上人が開基となって創立、のちに蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が再興したと伝えられる。
 山を背にした寺らしく境内へは石段を登る。山門を潜ってさらに登る。登り切ったところが地蔵堂。桁行4間、梁間3間、屋根は一重寄棟造り。簡素ではあるが外部軒廻り内柱上の斗(と)きょうや木鼻(きばな)の絵様の彫刻、内部の虹梁など室町末期の特徴を残しており、国の重要文化財。
 堂内には本尊の石造地蔵菩薩座像が安置されている。自然石の台座の上に坐高1.52m、石彫の上に漆をかけ、肉身部には金箔を押し、さらに一部に乾漆で仕上げた入念な造り。このお地蔵さまは、2月13日から14日にかけて年1回だけ耳が聞こえ、願い事を聞いてくれるといわれ、県内はもとより近県からの参拝者も多く、毎年10数万人の人々でにぎわう。


毎年2月13、14日に開かれる「厄除地蔵尊大祭」
 本堂左手には昭和56年に西の堂が完成した。ここには同寺に関わる弘法大師、空也上人、蘭渓道隆が祀られている。
 石段右手にある「舞鶴の松」(県指定天然記念物)も見事だ。樹齢450年以上といわれ、東西におよそ30mほどの広がりに枝を伸ばし、鶴が両翼を広げて舞い上がろうとする姿に似ているところからこの名があるといわれている。
 観音堂の右手には安山岩製の高さ2.15m、幅1m、厚さ40cm、貞和6年(北朝暦・1351)銘がある弥陀種子板碑や無縫塔(いずれも県文化財)、宝篋印塔、県指定天然記念物のシラカシの群落など、貴重な文化財や遺産が多い。
 また、平成2年には山門左手に八十八ヵ所お砂踏霊場が建立された。同行二人、弘法大師とともに四国八十八ヵ所の霊場を巡ったのと同じご利益があるという。


山  門