
| 笛吹市境川大黒坂1090 tel 055(266)4544 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| |||||
| 第43番喩伽寺から金川曽根広域農道に乗り南西に2km、境川小学校の手前の信号を左折して、山裾の集落の中、細い道を南東に上っていく。まっすぐに1.8kmほど行くと小さな案内板と大きな寺門石が見つかる。西側には「境川カントリークラブ」が広がっている。 聖応寺は康暦元年(1379)の創立。喩伽寺を再興した無住道雲(むじゅうどううん)が小黒坂の寺平に開いた寺院だった。応永2年(1395)に、黒坂五郎信光から現在の地を寄進され移転、広済寺(第41番)とともに向嶽寺派の二大寺として栄えた。黒坂氏の寄進状は今も寺に伝わっている。黒坂信光は武田家の系図にその名を見ることができる豪族で、黒坂の北方に城跡がみられる。 | |||||
![]() 船底を模して起伏がつけられ、スギの大木が続く参道 | |||||
|
夏は蝉時雨(せみしぐれ)につつまれる山間(やまあい)の寺。音を響かせて流れる狐川に、楓(かえで)橋と呼ばれる反(そり)橋がかかっている。参道はここからまっすぐに伸び、両側に杉の大樹が続く。かつては七堂伽藍がことごとく備わっていた巨刹であった。参道から三門、仏殿(開山堂)、本堂が直線に配置され、その回りに20もの子院があり、多くの僧たちが修行していたと伝えられるが、安永8年(1779)、大火に遭い焼失した。杉も含め、現在残っているもので200年以上の歴史をもつものは地中の遺構しかないという。子院のうち玉樹(ぎょくじゅ)院、金鶏(きんけい)院、省睦(せいぼく)院が三役院といわれたが、仏殿の左側、玉樹院の跡に現在、庫裏を兼ねた本堂が建っている。 かつての本堂を欠いてはいるものの、起伏をもたせた参道や江戸期の様式美を誇る三門、そして県内には数少ない仏殿を配したそのありさまは、大伽藍の趣を楽しむことができる。 |
|||||
![]() 山 門 |