笛吹市一宮町国分425 tel 0553(47)0902
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 阿弥陀如来・薬師如来
国指定史跡・甲斐国分寺跡(同・甲斐国分尼寺跡)
JR中央線石和温泉駅あるいは山梨市駅から車で15分/ 「西小」バス停から徒歩25分
拝観料 志納
駐車場あり W.C. あり
 国分寺とは、今から約1200年前、国分尼寺とともに聖武天皇(701〜756)の勅願により諸国に建てられた官寺である。68カ寺が建立されたが、中世には衰退し、その姿を今に伝えているものは一つもない。
 一宮町の国分寺は、国分寺遺跡の上に「国分寺」と名のつく寺が建つ、きわめて珍しい例だ。参道周辺には芝が敷き詰められ、その中にかつての伽藍を偲ばせる大きな礎石が残っている。庫裏の南側には直径2.8mのひときわ大きな礎石(心礎)を中心に13個の礎石が方形に並んでいる。五重の塔の跡である。そのほか金堂、講堂、中門などの遺構跡が見られる。高さ50mもの塔がそびえ立っていたが、古代の人々の驚きはいかばかりであったろうか。 現在、境内と周辺は国の史跡に指定されている。


モモ畑に囲まれたかつての国分寺の遺跡。
この礎石の上に五重塔が建っていた   
 かつての国分寺は戦国時代までにすっかり荒れてしまい、武田信玄が寺領を寄進して復興を手掛け、勝頼の時代に現在の臨済宗に改宗、再興された。
 今の建物は江戸中期に建てられたもので、境内入口が鐘楼門、その奥に薬師堂、その東に本堂、庫裏と続く。薬師堂には奈良時代の薬師如来像が祀られている。厨子の扉の前には十二神将像が立ち並ぶが、薬師如来の姿は33年に一度しか拝することができない。次の御開帳は2010年。盛大な祭典が催されるという。
 本堂では室町時代後期に作られた阿弥陀如来像を拝むことができる。
 毎年4月には一宮町のイベント「桃の花祭り」が開かれ、にぎわいを見せる。国分尼寺跡は500mほど北にあり、周辺地域を史跡公園にする町の計画もあるという。


国分尼寺跡