笛吹市御坂町上黒駒2969 tel 055(264)2132
宗派 時宗
本尊 阿弥陀如来
重要文化財・真教上人座像/県指定天然記念物・ショウガンザクラ
中央自動車道一宮御坂I.C.から10分/ 「道場」バス停から徒歩3分
拝観料 志納
駐車場あり W.C. あり
 称願寺は旧鎌倉往還、現在の国道137号線沿い、道路より斜面を下ったところにある。甲府から来ると、御坂東小学校のあたりから正面に寺の木立ちとサクラの木が見え、やがて左手に「光珠荘」の看板とともに案内板を見つけることができる。集落の中を行くと、称願寺と同寺の開創700年を記念して昭和50年につくられた養護老人ホーム「光珠荘」がある。
 山門をくぐり坂道を下って正面に本堂、その右手に庫裏がある。本堂の左手前に、先に遠望できた桜がある。これは、樹齢500年ともいわれる桜の珍種で「ショウガンザクラ」と呼ばれている。原種系の木で、つぼみから雌しべが突き出し、開花と同時に若葉も茂る。花の時期は普通のサクラより遅い。


木造他阿真教上人座像
 称願寺は正応5年(1292)に開かれた時宗の寺。一遍智真(いっぺんちしん・1239〜89)を開祖とする時宗は、遊行(ゆぎょう)宗ともいわれる。諸国を遊行し布教に努める一遍と真教とが出会ったのは九州。法義問答のあと、一遍の教えを理解した真教は直ちに弟子となり、時宗の重要な位置につく。真教は一遍と同じように教化のため諸国を回り、甲斐を訪れ、称願寺を開いたのである。
 この寺には宗祖一遍、ならびに二祖真教の真筆名号など数多くの寺宝があるが、特筆すべきは重要文化財にも指定されている木造の他阿真教上人座像。座高81cm、薄いねずみ色に彩色されている。表情に病身であることまでが伝わるリアリティあふれる真教晩年の肖像で、いまにも「今この時を大事に生きなさい」と語りかけてきそうな、時宗系彫像の代表作である。一般には公開されていない。近年、像の中から真教上人のものといわれる舎利(骨)が発見された。


ショウガンザクラ