富士吉田市上吉田723 tel 0555(22)0847
宗派 時 宗
本尊 阿弥陀如来
県指定文化財・清涼寺式釈迦如来像
河口湖I.C.から車で5分/ 「富士浅間神社前」バス停から徒歩5分
拝観料 志納
  国道139号線を南下、金鳥居を過ぎ、1kmほど先を左折し、国道138号線を山中湖方面に向かうと、右手にうっそうとした森が見えてくる。北口本宮富士浅間神社である。西念寺はその浅間神社と国道をはさんで反対側にある。
 時宗、富士道場と書かれた名板がかかる冠木(かぶき)門様式の山門をくぐると、正面に本堂と庫裡、そして山門脇には薬師堂がある。息災延命の霊験があらたかといわれる「西念寺やくし」が納められている。この像は釈迦如来像だったが、いつの頃からか左手に薬壺を持つ薬師如来像に改作されたという。清涼寺様式を伝える鎌倉期の作で、県指定文化財である。


「時宗 富士道場」の額がかかる山門
 西念寺の草創は古く、奈良朝の養老3年(719)、行基が富士山で修業したおりに、山頂に弥陀三尊が来迎したことから、この地に堂をつくり富士道場としたのが始まりと伝えられている。その後、永仁6年(1298)、時宗の遊行二祖・他阿真教上人が布教のため甲斐から相模に行く途中、この寺に立ち寄り旧宗を改め時宗の道場にした。元亀3年(1572)、富士山の雪代による被害を避けるために現在地に移った。
 開創の由来からも見られるように、西念寺と富士山信仰との関係は深く、江戸時代、富士講の人達は西念寺が定めた「西念寺精進場」で身を清めた後、富士に登拝したという。
 毎年、8月26日には富士の山じまいを告げる火祭りが行われている。沿道に松明が並ぶ中を浅間神社からお旅所へと富士山型の神輿が運ばれる。その時、西念寺の住職は正装して門前に迎えるのがならわしである。この時、神輿は西念寺の方に向かって傾くと伝えられる。神輿がお旅所につくと松明に火がつけられ、町はまさに火の海となる。


清涼寺式釈迦如来像