甲州市大和町木賊122 tel 0553(48)2797
宗派 臨済宗
本尊 釈迦如来
重要文化財・普応国師座像/県指定文化財・木造釈迦如来座像、業海和尚座像、銅鐘/県指定名勝・庭園
JR中央線甲斐大和駅から車で15分
拝観料 志納
駐車場あり
 田野の集落から日川渓谷をさらに山奥へ4kmほど登ると木賊(とくさ)の小さな集落に出る。天目山栖雲寺はこの集落を見下ろすような急斜面に建っている。
 栖雲寺は業海本浄が貞和4年(1348)に開山したという寺。業海は文保2年(1318)、中国に渡り、天目山の普応国師に学んだ。のちに帰国して、この地が中国の天目山に似ているとの理由で栖雲寺を開いたという。当寺は鎌倉建長寺末の四大寺院の一つで、武田家の菩提寺として繁栄し、境内には信満(武田家10代)の墓もある。しかし、武田氏滅亡後は草深い僻地(へきち)の山寺であるため明治末、大正の頃からは無住となってしまい、現在は信仰の深い集落の人々が細々と寺を守り続けている。


裏山に広がる庭園
 寺には重要文化財である普応国師座像、県指定文化財の業海和尚座像、釈迦如来像、甲斐の五鐘の一つである梵鐘、業海和尚の宝篋印塔(ほうきょういんとう)などがあり、ほかに信玄が使ったと伝えられる軍旗や軍配などが所蔵されている。これらの寺宝は宝物館で見ることができるが、無住のため、あらかじめ問い合わせが必要となる。
 裏山の急な斜面には巨大な石が重なりあった石庭がある。業海和尚が水によって土砂を洗い流して築造したという自然そのままの雄大な庭で、岩の間には地蔵や文殊菩薩の磨崖仏がある。県指定の名勝。
 ここへ来る道は日川の深い渓谷をうねるように登るが、"土屋惣蔵片手切り"の碑を過ぎた辺りに村営のレジャーセンターがあって、バーベキューやイワナ釣りが楽しめる。とくに10月の第3日曜の紅葉の時季に 「ほうとう祭り」が開かれ、大勢の人でにぎわう。


普応国師像