甲州市塩山上萩原2678 tel 0553(33)3172
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 十一面観音
重要文化財・本堂、庫裏、書院、仁王門/県指定天然記念物・エドヒガンザクラ
JR中央線塩山駅から車で20分/ 「大菩薩峠登山口」バス停から徒歩5分
拝観料宝物館 一般300円
駐車場あり W.C. あり
 慈雲寺から雲峰寺へは、国道411号線に並行する県道塩山停車場大菩薩嶺線(旧青梅街道)を柳沢峠、奥多摩湖方向へ5kmほど上っていくと411号線から大菩薩峠へつづく道に出る。雲峰寺の総門(黒門)は国道沿いに建っているのでこれが目印になる。舗装された大菩薩の登山道を少し行ってから左手の190段もある古びた石段を登りつめると雲峰寺である。車なら登山道を少し上ると駐車場がある。
 石段の途中に仁王門があり、登り切った境内の正面に本堂、右に庫裏、本堂の裏手には書院がある。いずれも国の重要文化財。本堂は単層入母屋造で正面に唐破風向拝が付けられたもので、平成9年に檜皮(ひわだ)葺きの屋根が修理され、その光沢が美しい。
 石段の脇や寺域内のうっそうと茂る杉木立ちの中にたくさんの石仏が置かれている。かつては旅の難儀の供養のため、峠への道端に置かれていたものを、ここへ集めたという。また境内の中心には樹高21m、根周り5m、推定樹齢700〜800年というエドヒガンの大木がある。"峰の桜"と呼ばれ、いまも4月末には見事な花を咲かせ続けている。


茅葺き屋根の本堂
 寺は天平17年(745)、行基が開いたとされている。はじめは天台宗で、武田のころ禅宗に転じたといわれる。この地は甲斐国の府中からみて鬼門にあたり、武田家代々の祈願所であった。永祿年間(1558〜69)の火災で堂宇が焼失したが、武田信虎(信玄の父)により再興された。書院を除き、現在の建物はこの時のもの。寺宝には日の丸の御旗(後冷泉天皇より下賜されたという武田家重宝)、孫子の旗(信玄の軍旗で「風林火山」の旗ともいわれる)、諏訪神号旗(信玄の護身旗)、馬標旗(信玄馬前の標旗)ほか武田の古文書類などが多数あり、これらは天目山で武田が滅亡した際、命を奉じた家臣が山伝いに運び寺に収めたものである。いずれも境内右手の宝物殿に展示されている。


石段と仁王門