甲府市善光寺三丁目36-1 tel 055(233)7570
宗派 浄土宗
本尊 阿弥陀如来
重要文化財・山門、本堂、金剛阿弥陀如来及両脇侍像(本尊)ほか
JR中央線甲府駅から車で5分/JR身延線善光寺駅から徒歩10分
拝観料金堂・宝物館共通500円、宝物館のみ300円
駐車場あり W.C.あり 売店あり
 JR中央線で東京方面から甲府駅に到着する直前にその大きな伽藍が見えるのが善光寺。国道140号線善光寺入口交差点からまっすぐ北に伸びた道はかつての門前通りで、これを行くと朱塗りの大きな山門に至る。
 善光寺の歴史は有名な川中島の戦いにはじまる。武田信玄は信濃の善光寺が兵火にかかるのを恐れて、永禄元年(1558)に三国伝来の阿弥陀如来(あみだにょらい)と数々の寺宝を甲府に移し、信濃善光寺の鏡空(きょうくう)上人を開基(かいき)として新たに堂塔を建立(こんりゅう)した。その際、大規模な町割が計画され、のちに記された「善光寺古記」には塔頭(たっちゅう)4軒、番僧15軒、平坊主72軒など僧侶の数だけでもかなりのものであったという。
 また、本堂の建築に当たっては信濃・甲斐で共通した規模と形式が取られたという資料が残っているが、宝暦4年(1754)の火災で堂塔は焼失し、現在の本堂は明和3年(1766)以降に建て直された。建物の全容が大きくそそり立つて見えるのが特徴である。


山  門
 本尊の阿弥陀如来は永禄元年(1558)、信州を出て約50年のあいだ流転し、慶長2年(1597)に秀吉によって信濃へ返されたと伝えられる。
 もと信濃善光寺の前立仏であるが、一光三尊光背を背に、中尊が147.5cm、脇侍が95.5cmと95.1cmの像で、建久6年(1195)に作られた。現存する善光寺如来像の最古のものとして重要文化財に指定されている。同寺にはほかに阿弥陀三尊像2組6体があり、それぞれ藤原中期と末期のもので重要文化財である。平成12年には秘仏である「灯籠仏(とうろうぶつ)」の御開帳がある。
 寺の内部は外陣、中陣、内陣、内々陣と分かれ、中陣の鏡天井には竜の絵が描かれていて、所定の位置で手を打つと共鳴する「鳴き竜」現象が起きる。また須弥壇(しゅみだん)の下は「戒壇(かいだん)巡り」になっている。闇の中を手探りで歩いていくと中程に扉がある。その鍵に触れると仏との交流をもったことになり、御利益を得ることができる。
 境内には牛塚、鎧塚などがあり、柳の精の物語などの伝説が残されている。


本尊・金剛阿弥陀三尊像